渡邉　理加

20年以上、幼稚園教諭として、少人数幼稚園の良さをいかし、一人一人に寄り添う保育を心がけて歩んできたが退職。
その際、幼児教育に携わることができた感謝と未来の子どもたちへのメッセージを綴る言葉が溢れ、絵本著者みさきひかるとして「たいせつなたからもの」を出版。

自身の幼少期は家庭環境に恵まれず、両親と離れて暮らした時期もある。不安や孤独感も味わいながら過ごす中で生きる意味について考えることもあり、安心して過ごすことができる居場所を探し求めていた。

結婚から11年不妊を超えて、子どもをようやく授かるものの娘は「育てにくい子」であり、子育て中の母が抱く育児不安も深く味わう。幼稚園現場でも年々生きにくい子、集団の中で気になる子と言われるお子さんにも多く出逢うが、一人一人が輝きあり無限の可能性があることをいつも感じてきた。

生まれてくることができた命、自分が自分として生まれてきたことを大切に「あるがままの自分で素晴らしい」と感じ、自分らしく生きられる世界を創りたいと願う。

幼稚園現場経験で浮かぶ子ども達が教えてくれたこと、娘の登校渋りも経験し、生きている中で何かにつまづき、生きにくさを感じた時でも「ここなら大丈夫」「この人には安心して話せる」そんな存在があったらまた自分の人生を自分で歩んでいけると思い、自分自身がそうなりたい気持ちが強く、現在は不登校の親子にもかかわる。心がほぐれ安心する場を広げていきたい。